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プロ野球開幕日が設定できないネックは“超安全運転”の楽天 調整遅れは顕著、シーズンの試合数・開催地など多くの点で一致できず (3/3ページ)

 だが、本拠地のコロナ禍が収束している楽天にしてみれば、「感染リスクの高い地域に各球団が集まるのはどうなのか」と難色を示すのも、もっともな話だ。他球団からも同様の意見があり、反対多数で廃案となる公算が大きいという。

 斉藤コミッショナーは「開催をしよう、移動リスクは最低限にしようという(共通の)感覚はあるが、みんな危ないから1カ所でやりましょうということには、なかなかならない。今のところ、どこかで西東に分けて、とか集中してやるとか、アイデアとしてはいくつか出ている。必ずその意見には賛成もあれば反対もある。これが現状」と百家争鳴の現状に頭を抱えている。

 ■キャンプ地開催は「自治体の理解が必要」

 移動リスクを減らすため特定地域で集中開催する案のひとつ、宮崎と沖縄の春季キャンプ地に振り分ける方式にも、乗り越えるべき課題がある。

 各球団が長期滞在し、雨天練習場などトレーニング環境も整っているキャンプ地。しかも両県とも現状、感染リスクは低く抑えられている。

 一方で無観客開催といっても、東京など高リスク地域から選手やスタッフ、報道陣などの大規模な移動が想定される。例年のキャンプ時なら諸手を挙げて大歓迎でも、今回ばかりは受け入れる側の自治体の懸念は強い。

 都市部に比べてスタッフの人員、施設や物品など医療体制が整っていない点も、反対意見として注目される。

 斉藤コミッショナーは「県を越えての移動に対する首長、自治体の理解、賛同がないとやはりうまくいかない。その辺の状況次第だと思います」と、自治体や住民の理解が重要だと話した。

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