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プロ野球、危うい「6.19」プレイボール コロナ禍の“3大リスク”乗り越えられるか (1/3ページ)

 待ちに待った球音がスタジアムに響く。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕を延期していた日本野球機構(NPB)は25日、12球団代表者会議をオンラインで開き、公式戦を6月19日に開幕することを決めた。政府がこの日、緊急事態宣言を全国で解除したことを受けたもので、国内プロスポーツで初めて公式戦開催に踏み切る。当面は感染症対策で無観客で行うが、ひとつ間違えば再び“ロックダウン”を招きかねない、3大リスクをはらんだ船出だ。(片岡将)

■佳境で打ち切りも

 「プロ野球開催は、外出自粛などによる閉塞感に苦しんだ国民の皆様を勇気づけ、またプロ野球以外のスポーツにも開催の指針を示すことができればと思っている。開幕を決断できたのは喜ばしいが、準備を怠りなく進め、関係者やご家族を守りながら慎重に運営していくことが何より大事」 オンライン会見でそう語り、わずかに安堵をにじませた斉藤惇コミッショナー(80)。6月19日の開幕と併せ、同2-14日まで練習試合を行うことも発表された。

 大きな一歩を踏み出したプロ野球だが、安倍晋三首相がこの日の会見で「2度目の緊急事態宣言発出の可能性もある」とくぎを刺した通り、感染症対策の専門家チームが懸念するウイルス流行の第2波が起きれば、再びスポーツ興行は“ロックダウン”される。感染流行の収束が紫外線量、気温や湿度の上昇と関係があるとすれば、シーズン佳境の秋口に再流行して打ち切りの恐れもある。

 斉藤コミッショナーも「覚悟はしていなければならない。解決はしていないわけですから。野球だけでどうこう決められる問題ではない。地方自治体とどうするか決めていく。ガイドラインの中にも、そこに絡むことは決めてある。事態が変われば理事会、実行委員会を開き、国、自治体との協調、専門家の先生方と緊急対応策を考えていくことも頭に入れている」と表情を引き締めた。

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