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【神谷光男 スポーツ随想】新型コロナがラグビーを変えてしまう…「スクラム組み直しなし」改正案 (1/2ページ)

 ラグビーが変わってしまうのでは、と思わせるほど気になるニュースだ。国際統括団体ワールドラグビー(WR)が新型コロナウイルスの感染を防ぐため、スクラムの組み直し(リセット)をなくすなどの一時的なルール改正案を発表した。

 スクラムは互いに反則がない状態で崩れると組み直しになる。FWの力が拮抗したチーム同士ではよく見られる。60試合以上のスクラム、タックル、モール、ラックなどを検証したWRによると、スクラムを組み直さなければ平均13分24秒ある濃厚接触(1メートル以内の距離に複数人がとどまる)が、3分36秒も短縮できるという。

 大学、社会人チームでFWの最前列プロップを務めたあるOBはいう。

 「組んだ経験がある人でないとわからないが、スクラムの中は敵味方16人もの汗や唾液、果ては古傷からの血などが飛び散って、ウイルスが最も好みそうな“3密状態”といってもいいほどだ。組み直し回避は仕方ないかもしれない」

 強力FWが武器なら、これまではスクラムを押し、何度も組み直しているうちに耐えられなくなった相手が崩れ、ペナルティーキックを得て得点に結びつけていた。組み直しがないとなると、当然戦い方も変わってくるだろう。スクラムにこだわっているわけにはいかず、すぐにバックスにボールを出して攻めた方が得策ということになる。

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