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【俺の人生第二幕 コロナ激闘編】杜の都で食事と笑顔をファンに届ける 楽天初の日本一に貢献、デリバリーサービス業・枡田慎太郎氏  (2/3ページ)

 そして3つ目は飲食店でのデリバリーサービス業。もともとは引退後、仙台の鶏料理店「ひなや」でホールやお酒をつくる担当からスタート。現在はイタリアンがメインの系列店「ocean fatare」を拠点に、バイクや車で1日5軒ほど商品を運びます。

 デリバリー業をやろうと決めたきっかけは、現役時代に応援してくれた仙台のファンの方が、コロナの影響できっと退屈しているだろうなと思ったことです。外食もままならない中、自分が持っていくことで少しでも喜んでもらえたらと、店のオーナーの提案に賛同して始めました。

 いざ始めるとさまざまな反応があります。「来てくれてありがとう!」と感激されたり、大変な生活の状況を話してくれたり。一方、道端で「何やってるんですか、もったいない!」とおしかりをうけることや、SNSのダイレクトメッセージで「元プロ野球選手としてのプライドはないのか」とわざわざ送ってくる人もいました。

 ◆野球の現場は「いつでも戻れる」気持ちで

 いまコロナ禍で世界の先行きは不透明。自分自身、不安や焦りがないとは言いきれませんが、それはみんな同じだと思います。批判やときには誹謗中傷もされますが、変な部分にプライドは持っていませんし、楽しく暮らせています。

 楽天から戦力外通告を受け、他球団からも声がかからなかったのは、個人的に大きなダメージがありました。でも、自分自身がそこでめげずに顔を前に向けられたら、第二の人生の選択肢はたくさんありました。そこへ一歩踏み出せるか、踏み出せないか。周囲に背中を押してもらうのではなく、選ぶのは自分です。

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