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【田所龍一 虎番疾風録 Vol.47】赤ヘル優勝! 江夏、歓喜のバンザイ「これがオレが長い間夢見てきた優勝の味なんや」 (2/2ページ)

 「これが、これがオレが長い間夢見てきた優勝の味なんや」。古葉監督に続いて胴上げされた江夏がテレビに映し出される。実はこの様子を筆者は街の中、球場近くの三越百貨店の前で見ていた。街の喜び取材-1年生記者はどこへでも行かされるのである。

 店長がくす玉を割り、日本酒の入った10個の一斗樽を一斉に割って集まった約500人のファンに“美酒”が振る舞われた。赤ヘルの法被を着たおっちゃんが「兄ちゃんも飲みんさい」と紙コップをさしだした。もちろん「仕事中ですから」と丁重にお断りした。

 ◇10月6日 広島球場

 阪神 010 000 002=3

 広島 000 001 12×=4

 勝・池谷12勝7敗 敗・小林21勝9敗1S S・江夏9勝5敗22S 本・スタントン(23)(池谷)ギャレット(26)(小林) 

 ■田所龍一(たどころ・りゅういち) 1956年生まれ。大阪芸大卒。サンケイスポーツに入社し、虎番として85年の阪神日本一などを取材。産経新聞(大阪)運動部長、京都総局長、中部総局長などを経て運動部編集委員。「虎番疾風録」のほか、阪神×南海の日本シリーズが繰り広げられた「東京五輪だけじゃない~昭和39年物語」も産経新聞(大阪発行版)に執筆中。