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【実況・小野塚康之 時代を超える名調子】消えたセンバツ出場校(10)「尽誠学園」「明徳義塾」「創成館」 (3/3ページ)

 【大会第10日・第3試合 創成館 九州・長崎 2年ぶり4回目】

 小野塚:投手王国のエースは166センチの左腕白水巧、6回表機動力が持ち味の相手にピンチです。1アウト1塁、3塁、打席には右の8番、スクイズがファウルになって1ボール2ストライク、白水1塁ランナーを正面にセットポジション、じりじりとリード、長めの間合い、背中に3塁ランナー、じっくりボールを持つ、視線は落としたまま、ファーストは長田雄生、素早く1塁へ牽制(けんせい)!! 3塁ランナースタート! 逆を突いた! 1塁タッチ、アウト! 長田、バックホーム、ヘッドスライディング、タッチ、アウト! 白水の巧みな牽制で1塁を刺し、長田の好送球でホームを阻止! 一気にピンチをしのぎました!

 浜風:1塁手の長田君、タッチに行って崩れた体勢からいい送球でした、徹底したキャッチボールの練習の成果です!…

 小野塚:1対0リード、創成館得意の継投に入っています。7回は左の松永知大と長身アンダーハンドの近藤大地で3者凡退。この8回は194センチの2年生左腕、鴨打瑛二が登場、足が長くて本当に大きいです。

 浜風:オーバーハンドで角度が最大の武器ですね。

 小野塚:2アウト3塁、トップバッターが左打席、1ボール2ストライク、追い込んで、第4球を投げました。バントしました、セーフティー、鴨打の背中、サードの前、絶妙、田中雄大ダッシュ、素手! スナップスロー! 間に合うか、微妙、どうだ! 判定は! アウト! 3アウト! 好プレー!

 浜風:3塁手の田中君は捕ってから速かったし、コントロールも良かったです!…

 小野塚:試合終了、9回ピシャリ藤川力也、グラブをパチンとたたいて右手でガッツポーズ、5投手のリレーと好送球の守備陣、見事でした!

■小野塚康之(おのづか・やすゆき) 1957(昭和32)年5月23日、東京都生まれ。80(同55)年、学習院大からNHKに入局。以降40年間、主に高校野球、プロ野球の実況を担当し、名物アナウンサーとして活躍した。今年3月にNHKとの契約を終了しフリーに。現在もDAZN、日テレジータス、JSPORTSなどで実況家として野球中継に携わっている