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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「無題」》試合削減分の扱いでNPBと選手会に隔たり 統一契約書の問題点 (1/2ページ)

 プロ野球は6月19日に約3カ月遅れで開幕する。交流戦とオールスター戦の中止、無観客開催など異例のシーズンで、日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の労使交渉の行方も気になるところ。今月1日には、1月以来となる事務折衝がオンラインで行われたが、試合数削減に伴う出場選手登録日数や出来高払いの扱いをめぐり、両者の隔たりが浮き彫りとなった。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響で、プロ野球は3月20日の開幕を延期。公式戦は当初の143試合から120試合に削減される予定となっている。

 試合削減分について、選手会は1試合を1.数倍で計算することで、出場登録日数や、出場試合数など条件達成で支払われる出来高払いに反映してほしいと要望。これに対し、NPB側は基本的には考慮しない考えを伝えた。オンラインで取材に応じた選手会の森忠仁事務局長は「かなり大きな開きがある」と不満を口にした。

 出場選手登録日数はフリーエージェント(FA)権の取得日数や追加参稼報酬(事実上の1軍選手の最低年俸)に絡んでくる。通常ならば1シーズン約190日だが、今季は約140日と見込まれる。特に、FA権取得の条件となる日数は145日で1シーズンとカウントされるため、権利取得が1年遅れることになる。今季、FA権を取得予定の選手については救済案が提示されたというが、森事務局長は「全選手同じような対応にしてもらわないと」と主張する。

 一方、NPBの選手関係委員長で、阪神の谷本修球団本部長は「足りない部分だけを救うというのは分からないでもないが、1試合出場の選手もすべて1・何倍にと言うのは違うのではないか。厳しい減額措置を取る見返りで、FAについて昨年並みの保証をする米大リーグの措置とは事情が異なる」と説明する。