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外国人枠増で広がる球団格差 恩恵受ける阪神、ソフトバンク、DeNA 助っ人野手1人のヤクルトは大誤算

 新型コロナウイルスの影響で開幕が3カ月遅れとなったプロ野球。日程の過密化による選手の負担軽減へ、外国人の1軍登録枠を4人から拡大する案が検討されている。大恩恵を受ける球団と、枠の持ち腐れ球団の間で明暗が分かれそうだ。

 日本野球機構(NPB)は今季の特別ルールとして、出場選手登録枠を29人から31人、ベンチ入り人数を25人から26人に増やす方針。1日に開かれたプロ野球選手会との事務折衝でも大筋で同意を得ており、10日の事務折衝での成立を目指す。

 これで球団の格差はますます広がりそうだ。あるチームの編成担当は、2日から再開した練習試合で楽天を視察しながら、「うちの3倍は戦力がある。控えのどの選手もうちなら出場できる」とため息をついた。戦力の乏しいチームにとっては、本来1軍に上がれるだけの実力がない選手の登録が増えるだけだ。

 さらに今後、選手会との議題に上がるのが、4人までの外国人1軍登録枠(野手、投手の最大は3人まで)の拡大だ。5人に増やしたうえ、ベンチ入りは従来通り4人とする案が有力視される。

 採用されれば、1軍クラスの助っ人を多数抱えるチームは大きな恩恵を受けられる。その筆頭が史上初の外国人8人体制で臨む阪神。大物ひしめくソフトバンクでは、米大リーグのドラフトで1位指名も契約がまとまらず来日した、カーター・スチュワート投手(20)のデビューが早まりそうだ。練習試合で外国人野手3人を打線に並べている、DeNAにも朗報だ。逆に、助っ人野手がエスコバー1人のみのヤクルトは大誤算か。

 なお、「感染拡大防止特例2020」として、感染疑いでPCR検査のために登録を外れても、陰性なら規定の10日間を待たずに再登録できる措置なども検討中とみられる。トレードなどによる新規選手の獲得期限を、通常の7月31日から9月30日に変更する案も挙がっている。

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