記事詳細

「微陽性」は使用NG! 巨人のコロナ対応に感染症専門家が“医学的指導” 抗体陽性で試合出場もダメ (2/3ページ)

 判定は「陽性」と「陰性」の2つにひとつ。ただ、先だっての抗体検査やウイルス量を判断材料として、2選手は感染から回復してかなり時間が経過しているとの見解も専門家から得ていた。巨人としては「陽性」という言葉が一人歩きして、実質的なリスク以上に騒ぎが大きくなる事態を避けたかったとみられる。賀来氏は意図せず、その片棒を担ぐ格好になったが、断固訂正したのは当然の態度だ。感染制御と病態検査の専門家にとって、科学的な根拠のない文言を公的に使ったとなれば信用問題に関わる。

 ■試合出場→×

 坂本と大城がPCR検査を受けたきっかけは、5月末にチームの希望者218人に実施した抗体検査で、感染からの回復傾向を示すIgG抗体が確認されたことだった。

 巨人はこの検査結果について、2日の西武との練習試合(東京ドーム)前には把握していた。医療機関とはPCR検査の必要性についても相談していたが、2選手をそのまま出場させた。

 星総務本部長は4日、「抗体検査は感染歴を調べるもの。IgG抗体はむしろ持っていた方が安全性が高いとされると、一般的には理解されている。試合出場を見合わせるという判断はなかった」と問題なしを強調。

 しかしこの日、専門家チームからは疑義が噴出。愛知医科大学大学院の三鴨廣繁教授は「IgGが出ている、イコール『体内にウイルスがない』ということではないことを理解いただきたい」とクギを刺した。

 賀来氏も「抗体検査を受けて抗体の陽性判定。(試合後の)PCR検査で、微量のウイルス量ながら陽性という判断が出たことは、低いながらも感染性があったということ」と指摘。ともに、巨人の安全性の認識に注文を付けた形だ。

関連ニュース