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【神谷光男 スポーツ随想】五輪組織委は「中止」のタイミング図っている!? 開くも地獄、やめても地獄の“コロナ五輪” (1/2ページ)

 すっかり忘れていたが、世が世なら東京五輪まで、あと1カ月半。日本中がそわそわし始める頃だ。来年に延期され世間の噂にさえ上らなくなったが、大会組織委員会の会長代行を務める遠藤利明元五輪相が開催可否の判断時期について、来年3月ごろとの考えを示した。

 「来年3月ぐらいに代表選手が選考されているかどうかが大きな課題」。組織委幹部が開催可否について発言したのは初めてだ。

 これまではコロナが流行しようが、うしろ向きな発言は一切せず「完全な形で実現する」という安倍首相の大号令のもと、開催に向けて脇目もふらずに突き進んでいた感じだ。確たる根拠もなく「コロナは日本さえ抑えこめれば、なんとかなる」といった思い込みだけが、東京五輪を支えているようにも見える。

 しかし、ここにきてそんな強気一辺倒から微妙な変化を見せている。4日には組織委の森喜朗会長と東京都の小池百合子知事が会談し、開閉会式の演出簡素化、聖火リレーの日程短縮などの合理化を進める方針で一致した。

 これとは別に、政府の内閣官房が開閉会式の観客入場半減、選手村の外出制限、選手や観客へのPCR実施などの簡素化案をまとめた。

 「完全な形」にこだわらず、何とか中止だけは回避して簡素にする方向を模索したようだが、組織委は「PCR検査は組織委の予算ではできない」などと一蹴。合理化には国の意見など聞かないといった感じだ。

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