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【神谷光男 スポーツ随想】五輪組織委は「中止」のタイミング図っている!? 開くも地獄、やめても地獄の“コロナ五輪” (2/2ページ)

 どちらにしても、ワクチン開発も簡単にはいかず有効な治療薬も当分出てきそうにない。「終息には最低でも1年半」「いや、2~3年は戦いが続く」と外国の専門家から聞こえてくる予測は悲観的なものばかり。

 東京五輪はおろか、22年の北京冬季五輪とサッカーのカタールW杯まで影響は必至とみられる。仮に日本で押さえ込んだとしても、外国から大挙して観光客がやってきたら、感染が再拡大する恐れは十分。しかし、医療面でどう対処するか、具体策は聞こえてこない。

 開催の可否判断を巡っては、?ОCのコーツ調整委員長が「10月が重要な時期」と発言。組織委が問い合わせると、IОCは「個人的見解」と否定したが、準備期間を考えればこれが本音ではないか。

 追い詰められたが、簡単に「中止」では世界に顔向けできない。表面的には合理化推進をうたいながら、「中止」への幕引きのタイミングを図っているのかもしれない。

 開催に向け合理化で努力した末、「選手、観客の命が大事」というなら何とか格好がつく。まさに開くも地獄、やめても地獄の“コロナ五輪”ではないか。(作家・神谷光男)

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