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【山崎武司 メッタ斬り 生涯ジャイアン】開幕前に好調すぎるのも怖いぞ! 打撃にある好不調のバイオリズム

 ようやくプロ野球が19日に開幕する。昨年5位に終わった中日は、ここまで順調な調整を続け、頼もしいチームになってきたと思う。

 投手陣は若くて、イキのいいのが多いので楽しみだ。昨年チーム勝ち頭11勝を挙げた柳が26歳、ルーキーイヤーで4勝の2年目・梅津が23歳、左肘手術から復活した小笠原が22歳。こうした若い投手が何人か覚醒してくれれば、80勝は軽くいけるのではないかと思ってしまう。もちろんまだ計算はできないが、将来的にはかなり期待できる。

 打線は練習試合の12試合で打率・275、17本塁打。ともにセ・リーグトップで、打ちすぎというぐらい打っている。明るい話題ばかりだが、調子が良すぎるというのも怖いものなんだ。気にしない選手は気にしないんだろうけど、自分は1年間に打てる安打の数が決まっていると考えるタイプだった。

 打撃には好不調のバイオリズムがあるもの。それが上向きで開幕するか、下向きで入るかで全然違ってくる。下降線で開幕を迎えると、そこから上げるのは大変だ。

 だから、オープン戦で3安打が3試合くらい続くと、もったいないと思ってしまう。4打席で1安打が出るくらいの、そこそこで終わりにしておこうと思っていた。本塁打はさすがに0本だと不安になるので、開幕までに2、3本も打てれば十分。調子が横ばいぐらいの感じで、シーズンに突入するのが理想だった。

 今年のセ・リーグはクライマックスシリーズがない。中日には早く消化試合になることなく、最後までファンを楽しませてほしいと思う。波に乗れば、面白いシーズンになる。当然優勝してほしいけど、いかんせん7年連続Bクラス中。開幕で出遅れると、若い選手がシュンとしてしまうので、スタートが大事になる。 (元中日、オリックス、楽天選手)

 ■山崎武司(やまさき・たけし) 1968年11月7日、愛知県生まれ。愛工大名電高からドラフト2位で中日入り。以後オリックス、楽天、再び中日と渡り歩き2013年限りで引退。中日時代の96年に本塁打王、楽天時代の07年には本塁打・打点の2冠王に輝いた。27年間で通算1834安打、403本塁打、1205打点。後輩の面倒見のいい親分肌で、愛称はジャイアン。

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