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阪神・西勇輝、2つの“幸運”後押しも…巨人戦初白星またオアズケ

 阪神・西勇輝投手(29)が19日、巨人との開幕戦(東京ドーム)に先発。登板前の2つの吉兆にも後押しされて投打に活躍したものの、巨人戦の初白星はまたしてもお預けとなった。

 2年ぶり2度目の開幕のマウンドは、2018年オフまで4年連続でハワイで合同自主トレを行った巨人のエース、菅野との投げ合い。6回を4安打1失点にまとめると、バットでも魅せた。

 3回に菅野の速球を左翼ポール直撃のプロ初本塁打。無観客で静寂の球場に、「ゴン!」という轟音が響きわたると、三塁ベンチからは歓声と大きな笑い声があがった。続く5回1死二塁では決め球のスライダーを弾き返し左中間突破の適時二塁打。味方打線が菅野を打ちあぐねるなか、1人で全2打点を稼いだ。

 コロナ禍で3カ月遅れた開幕。大一番での活躍を予感させるサインは確かにあった。上京した17日に「幸せを運ぶ黄色い新幹線」と縁起の良いドクターイエローに遭遇。この日の試合前には、自身が本拠地でテーマソングに選ぶほど大ファンのMr.Childrenの楽曲が、巨人の練習中から阪神の練習終了まで絶え間なく流れた。こうした選曲は主催球団や球場側がするものだが、複数の関係者によると、西の「ミスチル好き」情報も把握したうえでの粋な計らいだったようだ。

 だが、幸運の後押しはあと一歩、足りなかったか。1点リードの7回に2番手で登板した岩崎が吉川尚に逆転決勝2ランを浴び、2本の殊勲打も勝ち星もフイになった。

 試合後の右腕は、広報を通じて「何も言えることはありません」とだけ残して引き上げた。次こそは伝統の一戦で勝ち運に恵まれたいところだ。 (山戸英州)

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