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夏の甲子園代替大会、福岡も一転開催 東北王者決定戦も

 高校球児に最後の夏の舞台を用意する動きは強まるばかりだ。福岡県高野連は12日、5月に開催断念を表明していた独自の代替大会を、一転して実施することを決めた。

 この日の常任理事会で方針転換を決め、土田秀夫会長は「野球部員の気持ちを惑わせてしまい、心からおわびを申し上げる」と頭を下げたが、責める声よりも称賛の方が大きいだろう。

 日本高野連が5月20日に夏の甲子園大会と地方大会の中止を発表したことを受け、県高野連は25日に全国で初めて代替大会の中止を発表。新型コロナウイルスの感染リスクを完全に払拭できないことなどを理由に、8月まで全ての主催試合を行わないとしていた。直前の23日に同県北九州市で24日ぶりに感染者が確認され、クラスター発生に伴い危機感が強まっていたことも、開催断念の大きな要因となった。

 だが6月に入って、県教育委員会から開催を促す文書を受け取り、再検討へ向け情報収集。5日には、福岡市の監督有志の発案で、同市と近郊の33校による「福岡地区交流戦」を、7月11日から行うことが発表された。

 感染拡大に歯止めがかかり、11日には北九州市で20日ぶりに新規感染者がゼロに。中止を招いた情勢が改善された以上、一度下した決定を覆すことに躊躇(ちゅうちょ)の必要はない。大会開催を望む多くの声に支えられた福岡県の英断により、全国に代替大会の中止を表明した都道府県はゼロとなった。

 なお、東北では各県の代表6校が宮城県に集まり、東北大会を行う方針で一致。20日にも正式発表される。こうした動きが全国的に加速していけば、日本高野連が夏の甲子園大会の中止を撤回する展開まであるか。

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