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【西本忠成 トラとら虎】巨人追撃の切り札!阪神・高橋遥人が昇格間近 矢野監督はキャンプ時点でVキーマンに指名

 阪神の投手陣に朗報が続く。藤浪晋太郎投手(26)が23日の広島戦(甲子園)で1年ぶりの1軍登板を果たせば、左腕エース候補、高橋遥人投手(24)も左肩の故障が癒え、1軍昇格が近づいてきた。

 首脳陣のひとりは「藤浪は負け投手になったが、次につながる投球をしてくれた。あとは高橋。2軍での調整は順調と聞く。ふたりがそろって先発ローテに加わったとき、ウチの本当の勝負が始まる」と意気軒高だ。

 高橋の最近の登板は22日のプロアマ交流戦(鳴尾浜)。パナソニックを相手に先発で3回を1安打無失点。「球のキレも良く、安定した内容を継続している。次回は5回まで投げさせたい」。平田2軍監督は慎重な構えだが、1軍昇格が見えてきたのは確かだろう。

 それにしても時間がかかった。

 高橋が左肩の違和感を訴えたのは4月のこと。コロナ禍で開幕が6月に延期されたとはいえ、首脳陣は先発ローテの一員の離脱にショックを受けた。「ただ、試合がなかったから、焦らず調整に専念できたのは不幸中の幸い。借りはこれからいくらでも返せる」と球団OBは見る。

 優勝を公言する矢野監督が、通算5勝12敗の左腕の復帰を、首を長くして待つには理由がある。藤川同様、伸びのある150キロ台のストレートで勝負できる数少ない逸材だから。期待の大きさは、キャンプの時点でVのキーマンに挙げたことでも分かる。心待ちするのは当然だろう。

 目下、先発ローテはエースの西勇を軸に、青柳、岩貞、ガルシア、秋山らで回る。今後、藤浪も加わるが、いまのところ信頼できるのは西勇と青柳くらい。そのうえ今季はコロナ禍の強行日程で連戦続き。どのチームも先発要員の強化が必須条件になってくる。

 高橋の参戦は順調にいけば8月中旬ごろとみられている。首位をひた走る巨人追撃の切り札の任務を背負う。 (スポーツライター・西本忠成)

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