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J1名古屋で再びコロナ感染 「選手寮クラスター」の恐怖

 プロ野球阪神に続き、サッカーJ1名古屋も選手寮クラスターの恐怖にさいなまれる。新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定者3人が確認されたため、第7節26日の広島戦(Eスタ)は当日に急遽中止された。

 日本のプロスポーツ界が恐れていた事態がついに発生した。コロナ禍での試合中止は初めて。名古屋の小西工己社長(61)はこの日、「(試合に)臨める方法を最後まで探った」と苦渋の決断を明かした。

 前日25日にDF宮原和也(24)が陽性判定が出たことで、チームは60人に及ぶ緊急のPCR検査を実施。そこで陰性判定となった選手だけを広島へ移動させていた。

 だがこの日、MF渡辺柊斗(23)とスタッフの計2人にも陽性判定が出た。小西社長は「新たに陽性判定が出た2人の濃厚接触者の特定が、試合直前になることも予想される」と判断し、試合の中止を決めた。

 渡辺は選手寮で暮らしており、体調は異常なしとして現在は寮内で隔離しているという。3月に阪神の3選手がコロナ陽性となった際も、うち1人が寮暮らしの若手だったため、寮内での集団感染が危ぶまれる事態となった。幸い阪神ではクラスターに発展しなかったが、名古屋の寮も当面は厳戒態勢を迫られる。

 名古屋では6月にもFW金崎、GKランゲラックがコロナ陽性。今回の2人を加え、計4選手の感染はJ全クラブでも断トツの多さだ。Jリーグ・村井満チェアマン(60)は「用心している選手が感染する。恐ろしさを再認識した」と危機感をにじませ、2週間に1度行ってきた公式検査を、「1週間に1度にする可能性もある」との考えを示した。 (編集委員・久保武司)

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