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【神谷光男 スポーツ随想】「勇気と感動を与えられる相撲を取りたい」朝乃山に“横綱の風格”が漂い始めた (1/2ページ)

 国技館の7月場所も後半戦に入った。“砂かぶり”と呼ばれる溜り席は無人で、マス席は1マスに1人ずつ。初めは異様だったが、8日たって普通の風景になった。

 2階席からではどう見えるのか。一度、国技館に足を運んで、歴史に残る本場所風景をいろんな角度からこの目で確かめたいとは思う。しかし、高齢者の部類に入る筆者としては、そこに行くまでの交通機関や人混みでの感染が怖くて、つい尻込みしてしまう。

 意気地なしオヤジとしては、テレビに映る観客1人1人には無条件で敬意を表したい。好きな力士が出てくれば大声で呼び、勝てば歓声を上げたいのに、我慢して拍手だけの応援しかできないのに、足を運んでいる。

 アルコールは手の消毒だけで、館内ではビールも日本酒も売っていないとか。満員のマス席の通路をたっつけ袴の出方衆が忙しく行き交い、独特の情緒を漂わせる通常の光景とは遠くかけ離れているようだが、それでも見にくる人はくる。

 約1万1000人収容の国技館に観客は上限2500人。無観客だった3月の大阪場所は、相撲協会にとって10億円もの損失だったという。今回は4分の1として、単純計算で2億5000万円はなんとか確保できるかもしれない。今場所も無観客なら、さすがの相撲協会も干上がるところ。まさに「干天の慈雨」。お客さまは神様でしかない。

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