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久保建英、ビリャレアル移籍でまた難題 森保監督悩ます「代表招集」問題

 スペインリーグ1部ビリャレアルに期限付き移籍が決まったMF久保建英(19)。11日には新天地で入団会見に臨んだが、日本代表の森保一監督(51)は気が気じゃない。

 報道陣30人がつめかけた会見で、久保はスペイン、日本の2カ国語で対応。ビリャレアルのクラブカラーを「自分の色に染められたら」としゃれたコメントもした。契約期間の来年6月30日まで1季のレンタルで武者修行を積み、所属元のレアルマドリードに主力として帰還できれば、日本代表も戦力アップとなる。

 森保監督も「ゴールをどんどん決めてほしい」とエールを送るが、今後の久保の代表招集は頭が痛い問題だ。代表戦はコロナ禍で中断中だが、10月8日にホームで行うW杯2次予選ミャンマー戦から再開が決まった。

 日本協会・田嶋幸三会長の「代表チームはW杯予選の突破が何よりも最重要課題になる」という方針から、東京五輪年代の久保も今後はA代表優先での招集が計画されている。森保監督は「久保の場合、所属先(レアルマドリード)に招集レターを発送します。もちろん、移籍先(ビリャレアル)ともコミュニケーションを取ることにはなりますが」と話した。

 ただ、来季のビリャレアルはリーグ戦だけでなく、サッカー欧州リーグ(EL)というビックタイトルにも挑戦。主力と見込んで獲得した久保の招集に、難色を示される可能性も十分ある。日本協会の招集権がある代表ウイークの試合なら問題はないが、随時招集できるような情勢ではない。

 来夏に延期された東京五輪はさらなる難題で、日本協会は久保に限らず海外組を招集できる拘束力を持っていない。森保監督はこの日も「スタッフの方には最強のメンバーを組みたいとお願いしている」と強調したが、日本協会は久保の新しい契約に関してレアルマドリード側に、五輪に呼べるのか改めて確認する必要がある。 (編集委員・久保武司)

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