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「白スパイク」今夏甲子園で解禁され大ブームも…プロでは不人気なワケ かつては日本ハムや阪神などが使用していたが

 高校球児のスパイクといえば黒一色だったが、今夏の甲子園交流試合では智弁学園(奈良)、平田(島根)、明徳義塾(高知)、明豊(大分)、創成館(長崎)、鹿児島城西が白いスパイクで聖地の土を踏んだ。

 日本高校野球連盟が熱中症対策として、黒よりも温度が上がりにくいとされる白を解禁。平田の植田悟監督は「メーカーの人から『靴の中の温度が10度ぐらい違う』と言われた。本当にそうなのか、わからないですけど」と話す。明徳義塾の馬淵史郎監督も「選手に聞くと、今までより熱を感じないというのがあるらしい。履きやすいといいますね」と大好評だ。

 一方でプロ野球に目を向けると現在、12球団で白スパイクのチームはない。西武は復刻ユニホームの着用に合わせて11日から白を履いているが、通常は黒。創設以来15年間、白だった楽天は今季から赤スパイクになった。

 1990年代には一時、巨人、横浜(現DeNA)、中日以外の9球団が白スパイクという大ブームもあった。さらに横浜も2000年になって、「紺のスパイクだと湘南シーレックス(2軍)のユニホームに合わない」という理由で白に変更。「足が速そうに見える」とナインは喜んでいたものの、逆に日本ハム、ロッテ、近鉄、阪神がユニホーム変更などに伴い、黒に替えている。

 白スパイクが敬遠される理由として、選手たちが口にするのは「汚れが目立つ。磨くのが面倒くさい」というもの。スパイクの手入れは、歯ブラシにクリーナーをつけて汚れを落とすのが一般的だが、確かに白だと余計に手間がかかる。また、「白は弱そうに見える」という声も多かった。

 新品のうちは涼しくて快適でも、人工芝が多いプロでも汚れが目立つのだから、土のグラウンドで毎日練習する高校生の白スパイクは、あっという間に真っ黒になってしまいそう。果たして定着するだろうか。 (塚沢健太郎)

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