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【西本忠成 トラとら虎】藤川の離脱長期化か 代役守護神スアレスは安定感乏しく、阪神救援陣は“火の車”

 阪神の藤川球児投手(40)が13日、「右上肢コンディション不良」のため出場選手登録を抹消された。藤川は球団を通じ、「残念ですが、投球するのが難しい状態です。投球再開までに必要な期間は、はっきりと答えられないが、最善の努力をしていきます」とコメントしたが、7月の右肩コンディション不良に続く2度目の離脱に、チームは衝撃を受けている。

 球団OBは「やはり、そうだったのか」と納得したそぶりのあと、こう続けた。「今季の藤川はどこかおかしいとずっと思っていた。持ち前の速球に自信がなさそうで、コースにこだわるあまり四球から崩れてしまう。あんな姿は見たことなかった」

 右肩の故障が癒え、戦列復帰した7月23日以降は、様子見を兼ねて中継ぎに回ったものの、負担の軽いポジションでも失点を重ね、マウンド上で何度も無念さをにじませた。

 今季は日米通算250セーブに残り7と迫るなか、スタートした。誰もが達成は時間の問題とみていたが、抑えで登板した5試合のうち4試合で失点。0勝2敗2セーブ、防御率15・75。これまでに寄せられた全幅の信頼も地に落ちた。

 「ファンに納得させられるような投球ができません。このままではチームの力にもなれない」。7月12日、自らファームでの調整を志願。ひたすら汗を流したが、復帰後も火の玉ストレートは戻らず、今回右腕全体のコンディション不良が明らかになった。

 目下、藤川の代役は主にスアレスが務めているが、安定感に乏しく、首脳陣は継投のやりくりに苦慮している。急きょ先発要員の岩貞を救援組に回すことを決めたのも、弱体化を防ぐためである。

 かなり長期化しそうな守護神の戦列離脱。近くて遠のく名球会入りは、猛虎の勝利の方程式を壊すばかりか巨人追撃の足かせになりかねない。(スポーツライター・西本忠成)

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