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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び》スポーツクライミング、コロナ禍で練習場所に苦慮 東京五輪への影響必至 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、開催を見合わせていたスポーツ大会が徐々に再開している。今月9日から11日にかけて、スポーツクライミングのリードジャパンカップ(JC)が盛岡市の岩手県営スポーツクライミング競技場で行われた。緊急事態宣言中は練習場所が閉鎖され、競技に支障が出た選手も少なからずおり、来夏に延期された東京五輪に影響を与えそうだ。

 スポーツクライミングの選手の主な練習拠点は、壁が設置されている「スポーツジム」。「スポーツジム」といえば、早い時期からクラスター(集団感染)が確認され、営業自粛を余儀なくされた施設も多かった。このため、1カ月から2カ月単位で、登り込みができなかった選手は少なからずいた。

 昨夏の世界選手権の男子複合で4位となった原田海は緊急事態宣言以降、6月初めまでの約2カ月間、ほぼトレーニングができなかったという。「これまでは、ジムに通って練習することが当たり前だった。今は当たり前の状況がすごく幸せだと感じる」。緊急事態宣言が解除された以降は練習が可能になったが、現在もマスクをつけながら登っているという。今大会、準決勝で敗退した原田は「持久力が落ちていて、戻すのに時間がかかっている。まだ体調は万全な状態ではない」と明かした。

 昨夏の世界選手権の女子複合5位の野中美萌も約1カ月間、登れない時期があった。「普通に生活できることのありがたみを感じた」と野中。練習ができないことへの葛藤はあったが「(コロナ禍で)自分でコントロールできない部分は考えない。コントロールできる部分だけをフォーカスしてやっていこうと考え始めてからは気持ちが楽になった」と切り替えた。自粛明けは調子が落ちており「(今大会に向けての)調整もベストではなかった」と明かし、準決勝で姿を消した。