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【西本忠成 トラとら虎】マルテ復帰を待つしかない? 首脳陣も頭抱える、阪神の貧打線

 阪神の主砲、ジェフリー・マルテ内野手(29)の戦列復帰が大幅に遅れている。2軍で調整中に左ふくらはぎの故障が再発したためだ。

 「メド? 分からない。かなり時間がかかるとの報告は受けている。助っ人のなかで一番アテにできる打者。ほんと痛い」と首脳陣のひとりは頭を抱える。

 頼みの男が離脱したのは7月5日。その後、リハビリなどを経て8月8日の2軍戦で実戦復帰を果たしたものの、当日の試合で中前打を放ち、一塁に向けて走ったときにまた痛みが…。

 「チームを思い、復帰を焦ったのが原因かもしれない。順調ならいまごろ4番に座っているところ。打線への影響は計り知れない」とも先の首脳は受け止める。

 そもそも4番打者の相次ぐ誤算は、ボーアの不振に始まる。巨人との開幕2戦で大ブレーキ。矢野監督は即座に動き、3番マルテを4番に据え、ボーアを5番に下げる策に出た。しかし、これもマルテの故障で11試合しか続かなかった。

 「首脳陣が3人目の4番に抜擢(ばってき)したのは大山だが、当初はマルテが戻るまでの代役に過ぎなかった。その割には仕事をした試合も幾つかあるが、なにせ調子のムラが激しい。これは巨人の岡本と比較しても明らかで、勝負どころでのモロさは歴然」と球団OBは指摘する。

 先の3連戦オール零敗を喫した巨人戦。矢野監督はたまらず20日の3戦目に新たな手を打った。37試合連続で4番に置いた大山を6番に下げ、サンズを今季4人目の4番に据える策に出たが、特効薬にはならなかった。

 ある意味、阪神のBクラス転落を象徴する不安定な4番の座。グラつく打線の軸。今回サンズが機能しないと、もう4番候補は不在になる。突如訪れた長期ロードの最中の試練。ここが我慢のしどころ。耐えて首を長くしながらマルテの復帰を待つしかない。(スポーツライター・西本忠成)

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