記事詳細

東京五輪「酷暑対策」まだ途上 熱中症予防拡充テントと冷風機の併設も 「マスク着用」は未検証 (1/2ページ)

 来年夏に延期となった東京五輪・パラリンピックでは、暑さ対策が引き続き重要な課題だ。昨年はテスト大会でミストシャワーや冷却グッズなどの効果を試してみたが、今夏はイベント自体がないため十分な検証ができていない。新型コロナウイルスの影響でマスク着用の推奨も想定され、識者は「今の計画ではまだ足りない」として、より効果的な暑さ対策を求めている。

 都内臨海部で、ボートとカヌーの会場となる海の森水上競技場。整備費用の削減で、観客席の半分は屋根がない。昨夏のテスト大会では強い日差しが照り付け、スタンドの観客が日傘を開いて観戦する姿も。近隣に駅はなく、観客は約6キロ離れた、りんかい線の東京テレポート駅などからバス輸送となる見通しだ。

 今年の8月中旬、炎天下の都内臨海部は午前中から気温がぐんぐん上昇した。気温が30度を超える中、最寄りのバス停から水路沿いを海の森水上競技場に向かって十数分歩くと、マスクを着用した口元は熱気で息苦しく、額には汗が浮かんだ。

 大会組織委員会や都は昨年、各地で行ったテスト大会で暑さ対策の効果を調べた。大井ホッケー競技場(品川区、大田区)では、休憩用テントとミストシャワーを設置し、紙製のうちわや冷たいおしぼりを配布。小型タンクを背負ったスタッフが観客にミストを掛けて歩いた。

 検証の結果、競技会場では日よけテントの規模を拡充し、水飲み場も増設することに。最大750ミリリットルのペットボトル飲料1本の持ち込みを、五輪で初めて認める方針だった。

関連ニュース