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【小林至教授のスポーツ経営学講義】大学スポーツ総崩れの中「東京六大学野球」大成功は希望の光 (1/2ページ)

 1日の大半をパソコンの前で過ごす日々が続いている。講義も会議も講演もすべてオンライン。在宅勤務で事足りるのだからいいじゃないと言われれば、まあ、その通りだ。罹患せずにいられることに感謝しなければいけないのかもしれないが、正直に白状すると、飽き飽きしている。

 50を過ぎ、酸いも甘いも噛み分けたとまでは言わないが、ある程度の耐性を備えたおっさんでもそんなふうなのだから、大学生にはホントに気の毒な状況である。

 日本に限らず、世界中の大学が秋以降もオンラインが中心となり、教育の質の低下を指摘する声が多い。学生に日常的に接しているわたしの感覚でいうならば、対面でないゆえの物足りなさはあるものの、オンラインならではの利便性もあり、工夫次第で充実した学びの機会は提供できる。そのための開発研究も急ピッチで進んでいて、大学ならではの価値ある教育の提供については、さほど心配していない。

 一方で、サイバー空間ではどうにもならないのがキャンパスライフである。ゼミやサークル、部活動を通して養われる多様な経験は大学生活の醍醐味であり、質の高い教育を受けるのと同じか、ヒトによってはそれ以上に価値があるだろう。そのキャンパスライフの再開にいまだ見通しが立っていないのが、世界中の大学生に拡がっている不安・不満の根源である。

 部活動でいえば、わたしが理事を務めている大学スポーツ協会(UNIVAS)や、各競技連盟そして大学当局は暗中模索の状況だ。政府や自治体の方針を踏まえたガイドラインを発するなどして1日も早い再開を図ってはいるものの、クラスター発生となれば再び全面封鎖をせざるを得ない。春に開催される予定の大学スポーツは、すべて中止(もしくは延期)となった。

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