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【西本忠成 トラとら虎】藤川球児引退で脚光の山口高志さん 「火の球」ストレートの生みの親、自身も現役時代は速球一本で勝負 (1/2ページ)

 阪神・藤川球児投手(40)の今季限りでの引退表明に伴い、ひとりのレジェンドが脚光を浴びている。阪急(現オリックス)の黄金時代に速球王で鳴らした山口高志さん(70)。「もし、山口コーチの指導がなければ、いまの僕はなかった」と藤川が感謝する恩人だ。

 運命の出会いは山口さんが阪神の2軍コーチに就任した2003年。当時、藤川はプロ生活5年目で、1、2軍の往復を繰り返す不遇の日々を送っていた。

 素晴らしい素材の持ち主なのに、なぜ勝てないのか。山口さんが気に留めたのは、投げるときに右ヒザが折れる欠点。使い方を修正すれば球のキレも角度も出ると確信した。

 「あとは選手との根比べ。のみ込みの早い選手もいれば、逆の選手もいる。いずれにしても一生懸命、辛抱強く選手と向き合うしかないのです」

 山口さんのコーチ哲学が実を結び、藤川が見違えるような速球を武器に、頭角を現したのは、それから2年後のことだ。

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