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【西本忠成 トラとら虎】藤川球児引退で脚光の山口高志さん 「火の球」ストレートの生みの親、自身も現役時代は速球一本で勝負 (2/2ページ)

 思えば山口さんも速球一本で勝負できた魅力あふれる投手だった。神戸市立神港高-関西大-松下電器と進み、1975年、ドラフト1位で阪急入り。身長172センチと小柄ながら、真っ向から投げ下ろす豪速球は威力十分。12勝をマークして新人王。日本シリーズでも初の日本一に貢献し、MVPに選ばれた。そのころの阪急には山田、福本、加藤秀ら名球会入りのメンバーが並ぶ。リーグ4連覇、3年連続日本一の栄光もうなずける。

 先日、藤川の引退表明を受け、久しぶりにメディアと応対した「火の球」の生みの親は、感慨深げにこう話した。

 「彼も長年ドラフト1位の十字架に苦しんだが、努力を重ねてすごい投手になった。僕がみんなの記憶にとどめてもらえるのは、彼が活躍しているから。もう一回でいいから甲子園で投げる雄姿を見てみたい…」

 多分、阪神ファンも同じ思いではないだろうか。 (スポーツライター・西本忠成)

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