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【福島良一 メジャーの旅】いつも大声で「コニチハ!」 “ミラクルメッツ”の立役者、トム・シーバーさんの思い出 (1/2ページ)

 大リーグ史上最高の投手の一人が逝った。ニューヨーク・メッツのエースとして活躍し、実働20年で通算311勝、3640奪三振を誇った「トム・テリフィック(恐怖のトム)」こと殿堂入りしているトム・シーバーだ。

 1962年、ナ・リーグの拡張球団としてメッツが誕生。初年度に40勝120敗を喫し、史上最も弱いチームといわれた。しかし、67年、大リーグ1年目のシーバーが16勝し新人王を獲得。将来のエース候補にようやく光明が見えてきた。

 69年に自慢の浮き上がる剛速球、いわゆるライジングファストボールを武器に25勝。チームも前年9位から一気に首位へと躍り出て初の地区優勝。さらに奇跡のワールドシリーズ制覇。世に言う「ミラクルメッツ」の立役者となった。

 にもかかわらず、77年6月15日のトレード期限にレッズへ電撃移籍。その夏、現地でメッツの打撃投手を務めていた小坂敏彦氏(元巨人)に会うと、「一つの時代の終わりを感じた」とポツリ。大都会の人々にとって、最も悲しい一日となった。

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