記事詳細

玉ノ井部屋で19人コロナ感染 所属全28力士が秋場所全休も…相撲協会13日初日「まったく問題ない」

 日本相撲協会は10日、十両の富士東(33)ら玉ノ井部屋の力士18人の新型コロナウイルス感染を発表した。5日に判明した幕下以下の力士を含め、同部屋の感染者は計19人。感染していない師匠の玉ノ井親方=元大関栃東=(43)、十両の東龍(33)を含めた部屋所属の全28力士が、秋場所(13日初日・両国国技館)を全休することになった。

 幕下以下は大部屋で集団生活。さらに稽古で相撲を取り濃厚接触している。

 危惧されてきた相撲部屋でのクラスターが、ついに現実となってしまった。それでも芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「ひとつの部屋の中で出たということで。封鎖をしっかりしているので、9月場所の開催に関してはまったく問題ありません」と断言した。

 初日は2日後に迫っているが、感染発覚が場所中でなかったのは不幸中の幸いといえる。もしも数日ズレて場所が始まっていれば、力士は3密の支度部屋に出入りし、土俵の取組で濃厚接触。ウイルスが他の部屋に持ち込まれる可能性もあるため、対戦相手の部屋全員もPCR検査が必要となり、場所どころではなくなってしまうところだ。

 考えたくない事態だが、場所中に感染者が出た場合の対策について芝田山部長は「ちゃんと決めている。まずは検温で37・5度以上ある者は、相撲を取る前に検査すると協会として決めていますから。そのへんは徹底しています。雲をつかむような話はしたくないし、しないでほしい」と訴えた。しかし、今回も無症状の力士が7人もいたように、感染者が発熱するとは限らない。これで万全とは言い難い。

 3、7月場所は感染者ゼロで乗り切ったが、濃厚接触の多い大相撲の本場所開催は、どんなに感染対策をしたところで危険と背中合わせ。ついに発生した相撲部屋クラスターで、それが改めて浮き彫りとなった形だ。(塚沢健太郎)

関連ニュース