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【福島良一 メジャーの旅】「栄光に包まれて」逝った時代の寵児 引退時には再来日 ルー・ブロック氏の快挙 (1/2ページ)

 殿堂入り大投手、トム・シーバーが亡くなって僅か6日後。またも、米球界が深い悲しみに包まれた。かつて、大リーグ記録の通算938盗塁を誇った偉大な黒人スター、ルー・ブロックが81歳で逝った。

 1961年カブスでデビュー。64年6月15日のトレード期限にカージナルスへ移籍すると飛躍を遂げ、いきなりチームの世界一に貢献。以来、球界を代表する1番打者となり、「世紀のスチール(盗み)」と言われる取引(トレード)として話題を集めた。

 68年に日米野球でカージナルスの一員として初来日。東京・後楽園球場での全日本戦、当時小学6年生だった私は本場米国のプレーを一目見たく観戦。その華やかさとダイヤモンドを疾走する雄姿を見て、大リーグの魅力に取りつかれた。

 その頃、大リーグはスピード全盛時代。映画「黒いジャガー」でアイザック・ヘイズが歌う主題曲「シャフト」に乗って旋風を巻き起こし、8度も盗塁王を獲得。74年に当時新記録の118盗塁を決めるなど、まさに時代の寵児(ちょうじ)となった。

 そして77年8月29日、敵地でのパドレス戦。当時、“球聖”タイ・カッブが持つ通算892盗塁という不滅の大記録を更新。かつて、黒人のハンク・アーロンが達成したベーブ・ルースの通算本塁打記録更新に匹敵するほどの歴史的快挙を成し遂げた。

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