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広島・森下、佐々岡監督とマンツーマン“雑談” 勝ちはつかずもチームは今季延長戦初勝利

 今季2敗8分と延長戦に弱かった広島。政府がプロスポーツイベントの入場制限を緩和した19日のヤクルト戦(神宮)で、力強さを増した応援の後押しを受けて初勝利を収めた。

 従来の上限5000人から収容人数の50%まで入場が認められた4連休初日、詰めかけた観衆は1万3216人。三塁内野席から左翼席の3分の1は真っ赤に染められ、先発したドラフト1位新人の森下暢仁投手(23)は7回2失点、9奪三振の熱投を見せた。打線は15安打も拙攻続きで援護できず、7勝目をプレゼントできなかったが、延長10回2死二、三塁から大盛の適時内野安打で白星をもぎ取った。

 明大時代に躍動したマウンドに凱旋した森下は試合後、動線の三塁ファウルゾーンを歩いて引き揚げた。スタンドの鯉党に「よくやった!」と労をねぎらわれ、「勝ちがつけばと思っていたが、チームの勝利が一番。次につながれば」。

 その右腕とマンツーマンで話しながら、グラウンドを後にした佐々岡真司監督(53)は「球の強さがあり、勝たせてやりたかった」とザンゲ。好投の森下を見殺しにしたうえ、試合にも負けていたら神宮名物の近すぎるヤジを浴びていたかもしれない。観衆が戻るにつれて応援が熱くなる分、期待を裏切ったときの神宮は怖い。 (山戸英州)

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