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巨人・阿部ヘッド代行、“監督研修”合格 14試合でM「17」減

 先月からヘッドコーチ代行として、巨人の1軍ベンチに入っていた阿部慎之助2軍監督(41)が、1日の広島戦(マツダ)をもって“監督研修”を修了した。

 元木大介ヘッドコーチ(48)の虫垂炎による離脱を受け、原辰徳監督(62)が帝王学を授けるため、阿部2軍監督をヘッド代行に抜擢したのが9月16日。それから14試合目となるこの日もチームは広島を振り切り、9勝5敗で優勝マジックを17も減らした。

 2日の阪神戦(甲子園)から元木ヘッドが1軍に合流するため、自身は2軍に戻り本来の仕事に専念する。代行職を無事に務め上げ、「僕が来てから勝ち越せたんで、すごくうれしい」と阿部2軍監督。指揮官も「彼のけれん味のない言葉というのは、私にもコーチにも選手にも新しい風をパーと吹かせてくれた」と独特の言い回しで仕事ぶりに感謝した。

 代行初日には「何していいか分からなかった」と戸惑いも口にした阿部2軍監督だが、打撃を実演指導するなど昨季までバリバリの現役だった強みを生かした。試合前練習では、1番手で打撃ケージに入り柵越え連発。「あれは遊びだから」と謙遜するが、衰え知らずの打棒にナインは感嘆するばかり。疲れ知らずのスイング量に付き合わされて、打撃投手が音を上げるほどだった。

 思わぬタイミングとなったが、指導者として1軍の試合を体感。阿部2軍監督は「決断を早くすることによって、チームがうまく回るんだなと感じました。いろいろ勉強させてもらって、2軍でも自分の中で役立てられるようにやっていきたい」と収穫を語った。

 原監督は「元のサヤに戻るということですね」と表現したが、“阿部ヘッド代行”の2週間がもたらした化学変化は不可逆的なもの。チームは将来の禅譲に向けて大きく前進した。(片岡将)

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