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遠藤保仁、五輪出場狙う40歳の決断 G大阪から磐田へ期限付き移籍 OA枠条件クリアへ「試合出続ける」

 サッカーJ2磐田がJ1、G大阪の元日本代表MF遠藤保仁(40)を期限付き移籍で獲得することが2日までに分かった。

 期間は今シーズンいっぱいのわずか3カ月。買取オプションはなし。遠藤は今季で20年目となるG大阪と1年契約中だ。過去に例のない極めて異例の形だ。

 突然決まった移籍ではない。背景には1年延期になった来年の東京五輪がある。遠藤は本紙に「五輪はまだ出たことがない。選手なら目指すのはあたりまえ」とオーバーエージ(OA)枠による東京五輪への意欲を何度も話していた。五輪代表も兼任する森保一監督(52)は「OA枠の活用はこれからです」と言いつつも「試合に出られていることは大前提」と話した。今月のオランダ遠征でもFW岡崎(ウエスカ)、DF長友(マルセイユ)、吉田(サンプドリア、GK川島(ストラスブール)のベテラン勢をOA枠予備軍として招集した。どの選手にも共通していることは「試合に出場している」(森保監督)という点だ。

 今季の遠藤はJ新記録となるJ1通算632試合出場を樹立したまではよかった。しかし、G大阪の宮本恒靖監督(43)はこれ以降遠藤を外す戦術を選択。開幕と第2節こそ先発に起用したが、その後は控え扱い。8月のリーグ戦では2戦連続ベンチ外。本人にとっては10年ぶりとなる屈辱のメンバー落ちとなった。この時、遠藤の欠場について宮本監督は「(起用方法は)本人に伝えているし見解は一致している」とした。

 磐田は現在J2の12位。J1昇格はかなり厳しい状況だ。しかし、遠藤にとっては盟友のひとり、元日本代表DF今野泰幸(37)がいる。とにかく試合に出なければならない。遠藤の40歳の決断は実るだろうか。 (編集委員・久保武司)

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