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【福島良一 メジャーの旅】語り継がれるボブ・ギブソンの快投 カージナルス伝説の黒人投手84歳で死去 (1/2ページ)

 ポストシーズンの熱戦が繰り広げられる、この時期になると思い出す大投手がいる。カージナルス一筋17年で通算251勝を挙げたボブ・ギブソン。その伝説の黒人投手が膵臓(すいぞう)がんのため、84歳で亡くなった。

 1960年代、米国がベトナム戦争や公民権運動、ケネディ大統領、キング牧師の暗殺などで大きく揺れた時代。大リーグも球団数拡張、ドーム球場の登場など目まぐるしく変化したときだ。当時、球界を代表する投手がギブソンだった。

 いかにもアスリートらしい精悍(せいかん)な顔立ち。マウンドで投球したあと勢い余って体が一塁側へ大きく倒れ込む豪快なフォーム。常時150キロ以上は出たであろう自慢の剛速球とスライダー。思わず打者が尻込みするほど恐ろしい投手だった。

 61年から14年連続2桁勝利。68年には22勝9敗でMVPとサイ・ヤング賞を獲得。特に、20年以降“飛ぶボール”の時代において、先発投手として不滅の大記録となる防御率1・12をマーク。彼の野球人生における最大の勲章である。

 ワールドシリーズでも圧倒的存在感を放ち、64年ヤンキース戦に第5、7戦と完投勝利でMVP。67年レッドソックス戦は第1、4、7戦と全て完投勝利でまたもMVP。翌68年もタイガース戦に第1、4戦と完投勝ちし7連勝を飾った。

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