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広島・森下に劣勢… 巨人・戸郷「新人王レース」逆転へのシナリオは?

 巨人の戸郷翔征投手(20)は11日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発し6回2失点も、打線の援護なく5敗目(8勝)。新人王を争う広島・森下暢仁投手(23)に前日10日に勝ち星で並ばれたが、再び突き放すことはできなかった。

 「1点が重い試合展開だったのでもっと粘らなければいけませんでした。1球1球を見つめなおしたい」と広報を通じたコメントで反省した戸郷。

 自身も1981年に新人王を獲得している原辰徳監督(62)はかねてから「彼に今年だけあるチャンス。獲る人は研究されても超えなければいけないところ」とハッパをかけてきた。

 戸郷は15試合すべてに先発し、84回2/3で8勝5敗、防御率2・76。近年重視されているクオリティースタート(QS=6回を自責点3以内)は8度。森下は15登板で8勝3敗、防御率2・28。規定投球回を超える98回2/3を投げており、QSも11度。白星で並んでいる以外はすべて戸郷を上回る。森下が大卒ルーキーで3歳上という点を考慮しても、戸郷は劣勢とみていいだろう。

 現状のローテーションでは両右腕はともに残り4度の先発が予想される。球団OBは「戸郷がタイトルを狙うなら、残り全部の登板で完投して規定に乗せるくらいでないと勝負にならない」とみる。

 巨人の優勝マジックは12のまま変わらず、戸郷が先発する25日の阪神戦(東京ドーム)前後がXデー。新人王を獲得するには、リーグ優勝決定試合で圧巻の投球をみせ胴上げ投手、11月3日からの広島3連戦(マツダ)で森下との直接対決を実現させて投げ勝つなど、強烈なインパクトを残すしかない。

 チームでは2011年の沢村(現ロッテ)以来となる新人王のタイトルだが、残り1カ月のシーズンで最後まで好勝負を展開できるか。

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