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【神谷光男 スポーツ随想】東京五輪、観客50%削減案も…販売済み約450万枚のチケットどうする!? (1/2ページ)

 7万人収容の国立競技場で「五輪の華」陸上男子100メートル決勝や、サッカー決勝の観客が半分しかいなかったら…。満員が当たり前だけに想像しにくい光景だが、どうやら延期された来夏の東京五輪は開催に漕ぎつけたとしても観客は大幅に削減になるらしい。

 「熱狂的な観客で埋まった会場を見たい」と、新型コロナウイルスの猛威にも強気の姿勢を崩さなかった国際オリンピック委員会(IOC)バッハ会長の発言が微妙に変わってきたからだ。

 7日に開いたIOC理事会後の記者会見では無観客での開催には改めて否定的な考えを表したが、「会場を満員にできるか、他の方法をとるべきかはわからない」と観客数を制限する可能性に言及した。

 組織委員会は関係者の参加数削減など52項目の簡素化を図り、暫定的な費用削減効果が約300億円という試算でIOCと合意した。大会の根幹となる競技と選手の規模は維持されるが、観客同士の距離や入場時の検温、消毒などを考慮すると器の大小、屋外屋内にかかわらず満員の観客はどう考えても難しい。

 日本のプロ野球やJリーグも9月からスタジアムの収容人員の50%までと上限が緩和されたものの、満員にするまでには至らないままシーズンを終えそうだ。

 「いまのところ、プロ野球やJリーグの観客からクラスター発生はなく上限50%でうまくいっているようだ。バッハ会長のいう他の方法というのは、これかもしれない」という関係者の声も聞かれる。

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