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【江尻良文の快説・怪説】セ・リーグがパ・リーグに久々の“快勝” 巨人が連覇へ大独走、CS中止は大正解

 交流戦、日本シリーズなど「パ高セ低」の実力格差が歴然。肩身の狭かったセ・リーグだが、久々にパ・リーグに快勝した。今年のクライマックスシリーズ(CS)を巡っての決断だ。

 パ・リーグではノーマークだったロッテの快進撃に苦しめられたが、マッチレースを制したソフトバンクが3年ぶりにリーグ優勝。息切れしたロッテは11月3日開幕のCS出場を懸け、1ゲーム差まで猛追してきた西武と熾烈な2位争いだ。

 ソフトバンク・王球団会長は「巨人と日本シリーズをやりたい」と、改めて昨季に続く巨人との頂上決戦を熱望。昨季はリーグ2連覇の西武を2年連続でCSで倒し日本シリーズに進出したが、今季は逆に雪辱される可能性もある。はたまた、ロッテ得意の下克上を10年ぶりに食らうかもしれない。いずれにせよ、10ゲーム差以上をつけた2位とのCSでコケれば、とんだ冷や水だろう。

 4球団のホーム球場が屋根付きのパ・リーグに比べ、ドーム球場が2カ所だけのセ・リーグは今年、コロナ禍による開幕延期を受けて全日程が消化できない不安もあるためCSを中止。巨人が連覇へ大独走だけに、この英断は大正解となった。

 こんな状況下でCSをやれば、相手がどこでもシラケただろう。日本シリーズでソフトバンクに、まさかまさかの4戦全敗に終わった巨人は首脳陣やナイン同様、ファンもリベンジの機会を待ち焦がれている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた苦渋の決断だったとはいえ、セ・リーグのCS中止は結果オーライ。久々の快挙といえるだろう。(江尻良文)

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