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【江尻良文の快説・怪説】巨人、8年ぶり日本一奪回の鍵は丸 広島では達成できず…自身の日本シリーズ克服にかかっている

 巨人8年ぶり日本一奪回の最大のキーマンは丸佳浩外野手(31)だ。大独走でリーグ連覇を果たした原巨人だが、優勝イコール日本一が読売巨人軍の不文律。これからが正念場だ。エース・菅野&4番・岡本以上に丸がカギを握るワケは?

 広島が2016年からからリーグ3連覇したキーマンが丸だったことは、OBがこう公言していたように、その通りの結果になっている。

 「3連覇の原動力は、タナキクマルトリオの活躍というが、田中と菊池の2人は丸に引っ張られて活躍している。丸がいなくなれば、リーグ3連覇の広島はセの1強どころか、昔の弱小球団に逆戻りする」

 丸に出ていかれた広島は2年連続Bクラス。巨人が丸の尊敬する同じ千葉出身の長嶋終身名誉監督の「一緒のチームでやろう」という、ラブレターを切り札にFAで獲得したのは、丸の波及効果まで熟知していたからだ。

 実際に丸の存在のおかげで、巨人は昨季が坂本、今季は岡本と新たなチームリーダーが育っている。長嶋終身名誉監督自身、監督時代からこう強調していた。

 「チーム内にワンちゃんという偉大なライバルがいたから、今のオレがある。ONというコンビあってのV9だった。チーム内に最大の刺激剤があることがベストなんだ」

 今季も丸が不振の時は苦しんでいたチームが、復活と同時に浮上している。日本一奪回にも丸効果は欠かせない。ただ一つ、丸自身にも不安はある。短期決戦の日本シリーズでは実力を発揮していないからだ。

 それが1984年以来という広島悲願の日本一を達成できなかった一因になっているのも事実。「短期決戦の日本シリーズで弱点を徹底的に攻められ、意識過剰になり、自分の打撃ができなくなる」と広島OBは嘆いたものだ。日本一奪回は丸個人の日本シリーズ克服にかかっている。(江尻良文)

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