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【サクラと星条旗】筒香苦戦、やはり日本人選手は打てないのか…100マイルの剛速球と鋭い変化球に苦しむ 過去に通用したのはイチローと松井秀だけ (1/3ページ)

 日本の選手がメジャーで成功しようと思うなら「adjust」(アジャスト、適応すること)が必須条件となる。

 プロ野球で成功したスキルだけではメジャーで通用しない。これは投手より、野手に言えることだろう。

 日本の投手はアメリカやラテン系の投手より、より多くの球種をマスターし、幅広い投球術を身に着けてからメジャー入りしており、成功の確率が高い。いわゆる投げ込みなど、アメリカ人が嫌う長時間の練習のたまものだ。

 一方、野手は苦労する場面をみかける。MLBで最も成功した日本人選手はイチロー氏だ。殿堂入り確実だが、彼とてメジャー入り後は日本時代のイチローではなかった。

 オリックス時代は打席で右足を上げるいわゆる振り子打法が有名だったが、メジャーの剛速球に対処するため、足を上げるのをやめた。日本では鋭いライナーを飛ばしていたが、マリナーズでは足で内野ゴロをヒットにした。イチローの最初の監督だったルー・ピネラがイチローの俊足に目をつけそれを生かす打法を勧めた結果でもある。イチローのメジャーでの全盛期には内野安打が日本時代より50%も多かった。

 イチローだけではない。松井秀喜も最初は苦しんだが、アジャストに成功して、いいパフォーマンスを見せてくれた。井口資仁はホワイトソックスで世界一になった。大谷翔平も最初は素晴らしかった。青木宣親、岩村明憲、田口壮にもそれぞれ輝いた時期があった。

 しかし、残念な結果に終わった野手のリストはとても長い。新庄剛志、福留孝介、西岡剛、川崎宗則、田中賢介、城島健司、中村紀洋らがそれに入る。メジャーの投手が投げ込む剛速球に対応できず、投資は無駄に終わった。

 私はタンパベイ・レイズが筒香に240万ドル(2億5200万円)のポスティングフィーを払って2年1200万ドル(12億6000万円)で契約したことに少なからず驚いた。

 「まだ証明されていない商品」に対する対価としてはとても大きな金額だったからだ。ヤンキースのジャッジ、トーレス、ボイト、アーシェラ、モンゴメリー、グリーンの年俸をすべて合計した数字より上だった。

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