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【小田幸平 ODAの第2捕手目線】引退の中日・吉見投手に会ってきました エースの系譜残したものは数字以上に大きい (1/2ページ)

 5年連続2ケタ勝利を挙げるなど中日のエースとして活躍した、吉見一起投手(36)が16年間の現役生活にピリオドを打ちました。

 今月1日に引退を発表しましたが、「決断したのは10月30日でした」と吉見投手。律義なことに翌31日には私にも連絡をくれ、報告してくれました。

 今月6日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で最後の登板を終えた翌日、「お疲れさま」が言いたくて名古屋に会いに行ってきました。

 「まだまだやりたい気持ちはあるんです」と話す吉見投手。同時に「今年、勝負をかける気持ちで臨んだのですが、この結果(1軍で5試合1勝2敗、防御率5・60)。続けたとしても同じことの繰り返しになるんじゃないか」と決断した経緯を語ってくれました。

 吉見投手といえば、正確無比なコントロール。最初からあの制球力を身に着けていたわけではありません。若いころは本人いわく、「自己最速が更新できれば、負けても満足」とスピードガンと勝負する投手でした。

 ですが、プロの世界はそれほど甘くはありません。プロ4年目の2009年、自身のベストピッチをヤクルト・青木選手や巨人・小笠原選手といった超一流にことごとく痛打され、「このままでは生きていけないと考えを改めた」と言います。

 徹底した走り込みに、キレと制球を意識した投球を追求。11年は18勝3敗とキャリアハイの成績を挙げました。08-12年にかけた5年連続2ケタ勝利の間、チームにもたらした貯金「43」は特筆すべきでしょう。

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