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阪神“禁断”トレードの思惑 巨人から山本泰寛を金銭で獲得 (1/2ページ)

 阪神が巨人から金銭トレードで山本泰寛内野手(27)を獲得することが29日、分かった。一両日中に正式発表される見込みだが、長い因縁を持つ宿敵同士の間のトレードは極めて異例だ。

 東西の伝統球団によるトレードは、近年では阪神から巨人に金銭トレードで移籍した2004年のカツノリ(現楽天・野村克則育成捕手コーチ)だけ。球界関係者は「両球団の間でトレードはNGというのが、暗黙のルールとしてあった」と明かす。

 背景にはやはり、1978年の「江川事件」があるのだという。ドラフトで江川卓の交渉権を獲得した阪神が、巨人入りを熱望する江川に折れる形で契約直後の交換トレードに応じた。世間の反発は大きく、以降で生え抜き選手がかかわったのは、90年オフの鶴見信彦(阪神)と石井雅博(巨人)のトレードのみ。両選手とも移籍後はほとんど1軍出場機会もなく、1年限りで現役を引退したため、両軍ファンを刺激することもなかった。

 前出関係者は「阪神は自由契約ならまだしも、トレードで出した選手が活躍されることをかなり気にするので、なかなか商談がまとまらない。まして相手が巨人だと何を言われるかわからないので、移籍のハードルは特に高い」と指摘。実際に昨年オフには、巨人が補強ポイントに合致する阪神の中堅選手に触手を伸ばしたが、予想に反して自由契約にならなかったため手を引いている。

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