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【神谷光男 スポーツ随想】白鵬、鶴竜、横審はもういらない 進退問題、素人より協会が判断するべきだ (1/2ページ)

 白鵬、鶴竜の両横綱に対し、横綱審議委員会が11月場所千秋楽の翌日に開かれた定例会で「注意」を決議した。

 大関貴景勝が優勝した11月場所は白鵬が右膝手術の術後血症、鶴竜が腰痛を理由に、ともに3場所連続休場した。「休場が多いので注意を与え奮起を促す。来場所には覚悟を決めて備えていただきたい」と矢野弘典委員長は理由を語った。

 「注意」は「引退勧告」に次ぐ横審の決議事項で、結構重いという。「こりゃ大変」と新聞でも大きく取り上げていたが、そもそも「引退勧告」からして強制力はないという。横綱としては顔もよく知らない横審のオジサンたちから「注意」されたところで、痛くもかゆくもないかもしれない。

 過去には平成13(2001)年秋場所から、貴乃花が7場所連続全休と丸々1年以上姿を見せなかったことがあった。それでも「引退勧告」どころか「注意」も、その下の「激励」すら出されなかった。8場所連続途中休場や全休を繰り返した稀勢の里は「激励」止まりだった。

 鶴竜は最近7場所で6度休場で稀勢の里と同じ「激励」レベルだが、白鵬は最近7場所で5度休場ながら3月の春場所で優勝。「整合性がない。日本出身横綱には甘かったのに」と白鵬あたりに文句をつけられたら、どう反論するのか。

 横審がまるで小学生相手のような決議をしなくても、ファンはとっくに2人の横綱を切り捨てている。11月場所は朝乃山、正代両大関も途中休場したが、貴景勝と元大関照ノ富士の優勝争いで盛り上がり、横綱不在を惜しむ声など全く聞かれなかった。

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