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【小林至教授のよくわかる「パ高セ低」】“秘伝”授けるコーチはいらない 必要なのは情報整理力とコミュニケーション力、セで理解しているのは巨人・広島・DeNAだけ (1/3ページ)

⇒(5)育成契約は非情か?3軍は過酷か? 運営費は年間3億円、同額の外国人選手1人とどっちがいいか

 人材育成は球界に限らず、企業でも常にホットなトピックだ。成功した組織の育成術を礼賛するような書物が世にあふれているが、ノウハウ自体はどれも大差ない。立案(Plan)、実行(Do)、検証(Check)、修正実行(Act)の「PDCA」を地道に継続し、体系化していくことだ。

 プロ野球選手の育成を担うファームでは、選手と直に接する指導者が球団フロントの担当者と協力して、「PDCA」を進めていくことになる。

 いまだ誤解が多いが、指導者の仕事は選手に秘伝を教え込むことではない。「俺は俺のやり方で教える。ノウハウは共有しないよ」などというタイプは、プロ野球の指導者として失格だ。特殊なテクニックを持っていそうで一度、話を聞いてみたいということなら、臨時コーチで呼べばいい。

 組織の指導者に求められる役割とは選手のやる気に火をつけ、迷える子羊たちが横道に逸れぬよう道しるべになること。情報整理力とコミュニケーション力が不可欠だ。

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