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【小林至教授のよくわかる「パ高セ低」】“秘伝”授けるコーチはいらない 必要なのは情報整理力とコミュニケーション力、セで理解しているのは巨人・広島・DeNAだけ (3/3ページ)

 そこでホークスでは、現場とフロントの人材交流を大胆に行った。その代表例が、スカウト部長の小川一夫さんに2軍監督をお願いし、選手、指導者、スカウト、編成など現場とフロント両方に精通した小川史さんに3軍監督を任せたことだ。

 2人とも選手の発掘のみならず、その先の育成まで球団が方針を定めてコミットする必要性を、深く理解していた。そして自分たちの役割が、球団方針を現場に浸透させることだというのも、強く意識してくれていた。

 私は優秀な部下や現場の指導者に恵まれた。両小川さん、前回登場したファームディレクターの永井智浩さんや3軍担当の星野順治さんの尽力なしには、ソフトバンクに3軍制が根付くことは成し得なかっただろう。

⇒(7)球団の現場介入認めてくれた秋山元監督の懐の深さ

 ■小林至(こばやし・いたる) 桜美林大学教授、博士(スポーツ科学)。1968年1月30日生まれ。東大から91年ドラフト8位で千葉ロッテに指名され、史上3人目の東大卒プロ野球選手となる。退団後に7年間アメリカに在住し、その間、コロンビア大学で経営学修士号(MBA)を取得。2005年から14年までソフトバンク球団取締役を兼任。

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