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「現場はDHの方がありがたい」 ヤクルト・伊藤智仁投手コーチが語るセDH論 (1/2ページ)

 14日のセ・リーグ理事会で、巨人・山口寿一オーナーが提案した指名打者(DH)制の来季暫定導入は他球団の反対で見送られたものの、球界やファンの間で賛否両論の火の手は収まりそうにない。両リーグを肌で知る現場の意見はどうか。投手、指導者として長らく過ごしたセ・リーグのヤクルトで、来季から投手コーチに復帰する伊藤智仁氏(50)は、今季までパ・リーグの楽天で投手コーチを務めた2年間を踏まえて、「現場はDHの方がありがたい」と本音を語る。(構成・笹森倫)

 来季からセ・リーグに戻りますが、投手コーチの立場から率直に言わせてもらえば、DHは「ありがたい」ですね。

 楽天でパ・リーグの投手コーチを経験して、まず違いを感じたのが春季キャンプの練習メニューです。投手は打撃、バント、走塁の練習は一切やらなくて済むわけですから、その分の時間を自分のための練習なり、休息なりにあてられます。

 セの投手との比較でよく指摘される通り、確かにパの投手の方が球の力はあるし、真っ向勝負をする傾向は強いです。でもそれはリーグの違いというより、プロ野球に入ってからもスタイルを変えていないということ。パ球団はドラフトの段階から、タイプとしてパワーピッチャーを獲っているのだと思います。

 打者の質もやはりパの方が高い。球が速い投手を打ち崩すため、細かいことよりもしっかりスイングして遠くに飛ばす。そうした投打の切磋琢磨の結果なのでしょう。

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