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これが現実…箱根駅伝の沿道に観衆18万人 「応援したいから、応援にいかない。」のキャッチコピーは不心得者には届かず

 「応援したいから、応援にいかない。」-。箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)がキャッチコピーに込めた思いは、沿道に群がった18万人には届かなかった。東京や神奈川で新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、今大会では沿道での観戦、応援の自粛が呼びかけられたが、聞き分けのない観衆が多数詰めかけた。

 関東学連の日隈広至副会長は、前年に121万人を数えた観戦者が「今年は18万人。自粛要請は一定の効果があった」と強調。だが、その不心得者たちが沿道から中継カメラに手を振って喜ぶ姿は、正月のテレビ桟敷の神経を逆なでした。

 生中継した日本テレビ関係者は「『沿道で見ているやつらを排除しろ』と抗議が殺到した。急遽、復路から対応せざるを得なかった」と話す。復路から放送中の画面に「沿道での観戦はお控えください」と赤いテロップを掲出したが、路上には届くはずもなかった。

 箱根駅伝は学生が主体となって運営される。関東の各大学から集まった1800人の学生が正月から寒い沿道で、観戦自粛への協力を呼びかける紙を掲げ続けるも馬の耳に念仏。コロナ重症化のリスクが高い高齢者もお構いなしで密集に加わり、学生に食ってかかる年配の男性までいた。コロナ終息への道がいかに険しいか、新年早々からお茶の間に現実が突きつけられた格好だ。

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