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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】東京五輪開催へ多くの疑問と不安 定かでない関係者のワクチン接種完了、選手の身内やファンに国境開放するのか? (4/5ページ)

 パンデミックの中、大会に不参加を表明する国が出ることは決してありえないことではない。

 ◆米が不参加なら

 仮に世界トップレベルの選手を有する米国が出場を取りやめれば、もう大会は完全な失敗に終わる。ローザンヌと東京の関係者は、それを阻止するため、あらゆる手段を講じるだろう。

 IOCは観客動員とそれに伴う金を要求してきた。日本の政治家はそれをオリンピックに差し出した。

 五輪を誘致した元首相の森喜朗氏は誘致成功に嬉々とし、日本の納税者が強いられた死や病気、財政的負担には気づかないふりをしているようにさえ見える。これは、世界中の政治家にもいえることだ。

 日本はオリンピックの準備に1兆3500億円を費やしたが、インフラプロジェクトを含めた実際の数字は約260億ドル(2兆7000億円)とも推定されている。

 その金は、他の建設プロジェクトや東北地方の復興に使われるべきだったという声もある。

 福島県の前南相馬市長・桜井勝延さんは「東京だけが繁栄し、大震災に見舞われた東北地方が置き去りになっている光景は変わっていない。私は時々、上京してオリンピック選手村の建設に多くのクレーンが使われているのを見た。東北とは比べ物にならない数だ。国が、その資源をどこに投入しているのかは一目でわかった」

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