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【中山徹 俺にも言わせろ】ショートアプローチで「勘違いと錯覚」見直す (1/2ページ)

 練習熱心な常連さんがいる。俺が椅子に座って休んでいると、決まって尋ねてくるんだ。

 「大将、教えてください。30ヤードほどのショットが、左に引っ掛かってばかりなんです」

 「あの距離表示看板に向かって打ってみな」と俺は促した。確かに何球打ってもボールは看板の左側に飛んでいく。

 ゴルフには勘違いや錯覚が付きまとう。スクエアに構えているつもりでも、実際は右向きのアドレスだったり、フェースが左に向いていたりすることは多々ある。

 この常連さんの場合は、アドレスもフェース向きもスクエアにセットされていた。

 「サンドウェッジはロフトが大きいから、引っ掛けてしまうのでしょうか。フェースを右に向けて打てば、真っすぐ打てますか?」。残念ながら本人が導き出した答えは、間違っていた。

 「ターゲットラインにボールを打ち出そうとしているからだよ」。俺の返答に常連さんは面食らったようだった。「看板の右方向へ打ち出すように振り出してごらん。インサイドアウトの軌道で打つイメージかな」と俺はアドバイスした。

 なぜ、そんな打ち方を勧めたかというと、常連さんはアウトサイドインのカット軌道で打っていたからだ。本人はイン・トゥー・インの軌道でスイングしていると思い込んでいた。