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【神谷光男 スポーツ随想】東京五輪やるか、やめるか…83歳・森会長の葛藤「あとは神様にお祈りする」 (1/2ページ)

 「こりゃ、いよいよダメか」と思わせるニュースだった。米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」(電子版)が、日々厳しさを増す今夏の東京五輪の開催見通しについて、「第二次大戦後、初の五輪開催中止に追い込まれる可能性がある」と15日に報じた。

 国内では五輪に向けた国際大会や強化合宿に参加する外国の選手、スタッフの入国を認める特例措置を緊急事態宣言に合わせて一時停止したばかり。スポーツ団体関係者は肩を落とした。「あと半年でこれ。“東京はやっぱり危ないな”と派遣を見合わせる国が続出しそう。影響力の大きいニューヨーク・タイムズの報道も拍車をかけ流れが一気に変わる感じだ」

 世界から選手や観客が集まっての五輪。選手が来なければ開催する意味はない。それでも菅義偉首相はマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏との電話対談で、「開催は世界へのメッセージになる」とのゲイツ氏の訴えに、「大変重要な問題なので必ずやりきる」と答えたという。「仮定の質問には答えられない」が常套句なのに、「やりきる」と断言した根拠はどこにあるのか。ぜひ聞きたいものだ。

 「何が何でも開催あるのみ」と突き進んできた東京都、組織委員会、政府。五輪に関わる組織のトップから、初めて人間味を感じる言葉を聞いたのも先週だった。

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