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貴景勝ついに休場…前場所V大関の負け越しは18年ぶり珍事

 初の綱とりで注目された大関貴景勝(24)=常盤山=が左足首を痛め、10日目から休場した。今場所は初日から4連敗し、9日目まで2勝7敗と崖っぷちに立たされていたが、この日の不戦敗で負け越し決定。大関で優勝した翌場所に負け越したのは、2003年名古屋場所の魁皇(7勝8敗)以来、18年ぶりの珍事で、春場所(3月14日初日・エディオンアリーナ大阪)は3度目のかど番となる。

 師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「3日目の北勝富士戦でちょっと(左足首の)調子が悪くなった。昨日(9日目)の相撲が終わり、これ以上は取れないということだった」と休場の申し出があったと明かした。

 もっとも、初日に小結御嶽海、2日目は西前頭筆頭の大栄翔に連敗しており、今回の休場と綱取り失敗とは別問題といっていい。

 優勝した11月場所は横綱、大関との対戦がなく、綱取りを実現するには高いレベルの2場所連続Vしかなかった。場所前に伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「綱取りになると誰が言ったんですか? そういう話は一切出ていない」と話すなど、場所前から昇進ムードが高まらなかったのは、地力に疑問符が付けられていたことも理由にある。

 貴景勝の年間全て皆勤は平幕時代の4年前が最後。大関昇進後は2場所で1度陥落するなど、右膝や左大胸筋など故障が絶えない。

 体重は183キロで、ここ1年で14キロも増量。太りすぎという声も多い。常盤山親方は「今場所は精神的に大変だった。また一からやり直してほしい」と期待したが、信頼を回復するのは容易ではない。