記事詳細

【江尻良文の快説・怪説】“パ高セ低”の実力格差の元凶に交流戦 ソフトバンク・王球団会長に改めてコミッショナー就任“待望論” (1/3ページ)

 「セ・リーグがパ・リーグに交流戦、日本シリーズで勝つにはDH制度の導入しかない」。日本シリーズで惨敗した原監督の悲壮な直訴で、巨人がセ・リーグ理事会で繰り返し正式提案したが、結局、1対5で却下となった。

 セ・リーグにはDH制度導入より先に考えなければいけない重要な問題がある。セ・パ交流戦の打ち切りだ。昨季は新型コロナウイルスのために中止になったが、この試合が、歴然とした“パ高セ低”の実力格差を世間にさらす醜態の元凶になっている。

 もともと交流戦は、2004年の球界再編問題で、消滅の危機に直面したパ・リーグ救済のために導入された緊急策だった。最終的にソフトバンクのダイエー買収、楽天の新規参入でなんとかパ・リーグは存続できたが、先行きは不透明。そこで、かねてからパ・リーグ側が熱望していた交流戦をセ・リーグが受け入れたのだ。

 パ・リーグ6球団の思惑は見え見えだった。当時の巨人戦は、「視聴率20%台は当たり前。30%も珍しくない」という、まさにゴールデン番組。しかも1試合の放映権料が1億円を超える高額。パ・リーグ球団側は、このおいしすぎる臨時収入が欲しかったのだ。

 そして、実際に交流戦はパ・リーグ6球団を救済している。しかも経営的だけでない。予期せぬ“パ高セ低”の実力格差を披露することになった。

関連ニュース